山の道具は信頼性が重要。ゆえに有名登山メーカー製品が何よりなのは間違いありませんが、メージャー商品はちょっと高いんですよね(;^ω^)
検索してヒットする聞きなれない安い商品はどうなんだろう？ダメもとから始めたワタシの中華バーナー類の使用状況日記です。
冬の山頂煮込みうどん。4人前を－10℃で作ります。
ソロキャンプや、簡単な湯沸かしだけならば、OD缶の上に付けるプリムス社などのマイクロバーナータイプがコンパクトであり、必要十分です。ワタシもお山で頼りにしています。
でも、ある程度の人数分をクッカーで調理となると、重心が高く五徳が小さいコンパクトタイプは鍋が不安定で使いにくいです。このままでは煮込みうどんはやけどのリスクの高い食事になってしまいます。
鍋、フライパン、パーティ調理に向いたバーナーは？
調理のしやすさでバーナーのタイプを選ぶなら、ガス缶とバーナー五徳の分離型のモデルが低重心で火力も強い。これに尽きると思います。
裏技だけど、寒さにも強い分離型。
それともう一つ分離型のメリットがあります。低温対策がしやすいのです。冬場の低温ではガスの気化が弱まり、火力が低下、不安定になるのですが、バーナー部とガス缶分離型ならば、ガス缶を火に近づけることで（注意が必要です）安定した火力が得られます。
ついでながらに、CB缶を使うとコストダウンもうれしいですね。
BULINアウトドアガスバーナーキャンプストーブ 歩林でブリンらしい。
そういうわけで、分離型のバーナーでいいものはないかなと探していたところ、見つけたのが３バーナーユニットの大火力5800Wでありつつ298ｇと軽量BULINBL100-B6-A。
マジか？という3連火口。他にはないシルエットとスペックにコイツはヤバいとそそられました。なんか、バイオレンスなバーナーでしょう？
e-bayで見つけて購入（記事作成時Amazonで3188円、e-bayで3007円。私が購入時はAmazonで売っていることに気が付きませんでした。この価格差ならAmazonをお勧め）。
画像はAmazonより。五徳がコンパクトにうまく収まる様になっています。使用時は脚を広げて使う。
実際使えるの→2017.12月から継続使用中！
使って分かった BULINの良さ①寒さに強い
風防には秘儀100均天ぷらガード。
天ぷらガードはあまりカッコよくはないですけど、鍋の上まで覆うから、沸くのが早いし、安い、軽い。おすすめ100均アイテムです！
マイナス10度でもバッチリ煮込みうどんできました！ BL100-B6-Aに天ぷらガードがあれば大抵の風は問題ありませんです。
使って分かった BULINの良さ②炊飯がうまくいく
高火力は数あれど、炊飯で困るのはコゲつき。トリプルバーナーで広面積に均一に火を伝えられるバーナーがコゲ付きが少なく歩林君は炊飯向き。このバーナーとアルミ鍋でおいしく焦がさずに炊けるようになりました。
炊飯の失敗が無くなると食料係としてはすごくプレッシャーから解放されます。ごはんさえちゃんと炊ければおかずはショボくても山では幸せだからです。
ちなみにこの時はOD缶からCB缶アダプタを用いて、カセットボンベで炊いています。小型のシングルバーナーと２灯だと料理もスムーズ。つい先日の尾瀬チーズフォンデュ。
オートキャンプでは軽さより使い勝手がいいほうがイイのでブリン君で。
(;^ω^)点火スイッチはありませんが、壊れることもありません。
使って分かった BULINの良さ③ お湯がすぐ沸く
人数が増えればお茶を飲むにも多くの湯量が必要。湯が早く沸くのは寒ければ寒いほどありがたい。ブリンと天ぷらガードですぐに沸くので、ちびちびした量をみんなで別けるお茶でなく、私たちは、たっぷりマグカップでお茶を楽しみます。
これ、結構評判がいいです。
小さなバーナーで二回沸かすのは燃料と時間の効率が悪い。近年のテルモスなど魔法瓶は軽く、保温性が高いので、多めに沸かして保温しておくのが賢いです。
まとめ BULINは安く、早く、おすすめ！
3人以上のパーティでは煮込みうどんにかぎらず、炊飯でもそれなりの大きさのお鍋が必要になってくる。その時にこの3バーナーのBL100-B6-Aは広い面積の五徳で支えて安定感抜群。剛腕な火力は初め怖いけど、慣れると頼もしい。
焦げてもイイ100均使い捨てアルミ鍋も使いやすい五徳。コンパクトな3本足の小さな五徳だと柔らかいアルミ鍋は安定せずに危ないが、ブリンなら大丈夫。3バーナーはなべ底に均一に火を回してくれるので焦げにくく、炊飯もうまくいきます。やかんの湯も早く沸くので寒い時期のお茶に便利。
実は工具無しで分解できる←意外と重要！
このブリンのメンテナンスは3つのバーナーがそれぞれ特に工具もいらずにネジるだけで簡単に分解できるんです。
炊飯などの煮炊きで吹きこぼしがバーナーにかかって一部の炎の出が悪くなるのはよくある話。屋外でも工具無しで簡単に分解ができることは意外と大切なんです。
耐久性に関しては２年で10回くらい、4人以上の食事で主力バーナーとして使ってきましたが問題なし。汚れてトリプルバーナーのひとつの出が悪くなった事はありましたが、分解清掃ですぐに治りました。
歯ブラシがあれば更にスッキリきれいに解決。ブリン君に限らず、バーナーの火力安定はお掃除が決めてです。火力のバラツキ、微調整が効きにくくなったらお掃除をお勧めします。長く使うなら自分でメンテナンスは肝。ブリン君は素晴らしい！
追記：ブリン君の燃費について
燃費は比較対象がないのでよくわかりませんが、CB缶ガス250gで炊飯、湯沸かし１Lを2、３回くらいはできます。一泊二日くらい250gのCB缶かOD缶ひとつと、予備用にOD缶110をひとつで足ります。それほど燃費が悪いという印象はありません。縦走でも十分に使えるレベルかと思います。
山登りブログサイトを新設しました
新たに山登り関係に絞ったブログを立ち上げました。
Trekking diary https://yamanobori.site/
今は、ウッドストーブとアルコールストーブの調理実験にハマっています。ブログも順次あげていますので、ぜひこちらのサイトもご覧ください。
以下 関連おすすめアイテム
CB缶アダプタコレがBL100-B6-Aの本体カラーのレッドとほぼ同じで、まるで純正のようで気に入っています。
k-outdoor ガス缶 変換 アダプター 変換プラグ ガスボンベ 家庭用/アウトドア用 漏れ防止 アルミ合金
取付時、緩いかなと思いましたら、CBボンベ側のネジを締めるとキッチリ止まるようになりました。漏れると大変ですからキチンと確認して本番に臨むことをお勧めします。
Smilemall ガス詰め替えアダプター ガスタンクアダプター ブタンキャニスター充填 ストーブシリンダー ガス補給アダプター キャンプ バーベキュー アウトドア
CB缶からOD缶へガスを移すアダプター。小指の爪くらい小さいモノ。200円しない安いものだけど、十分に使えます。ただし、いつでもどこでもガスが移し替えられるものではないです。移し替えには圧力差が必要なのです。充填したいOD缶側を冷やして、供給側のCB缶側を温めてあげないとほとんどガスは移動してくれません。購入当初、常温で空のOD缶と満タンのCB缶の間にこのSmilemall ガス詰め替えアダプターを挟んだのですが、全然移動してくれなくて、安物だからダメ？と疑ってしまいました。気体の温度による状態の理科の実験を思い出せば、納得なのですが、恥ずかしながら忘れていました。このアダプタは小さいので持ち運びには苦労しませんが、冷やす、温めるなど温度差を発生させないと充填ができないので注意が必要です。ちなみに、氷冷却とお湯温めで充填すると110g入るというOD缶の１１０缶に150g入りました。通常以上の装填になりましたが、特に問題は起こりませんでした。しかしながら、ビビりながらの使用になり、怖かったです。秤で測りながら充填するといいですよ(笑)
追記：夏は感じなかったのですが、気温が低下してくるとカセットボンベから充填したガスでは火力が弱い気がします。しかしながら、バーナーから発生する熱でガス缶を温めてあげる事で(自己責任で) -10度以下でも使えています。
予備もしくは日帰り昼メシ用アイテム
Boundless Voyage 手のひらサイズミニストーブ超軽量キャンプ用バーナー 45g
圧倒的軽さゆえに購入。しかも1100円。インスタントラーメン、コーヒー用湯沸かしにはこれで十分。OD缶110でもバランスよく使えます。五徳は小さいけど、ソロクッカー、シェラカップで使うには問題なし。点火ユニットは無し。その分軽い！
点火ユニット
が欲しいとの声はよくありますが、あれ、突然使えなくなってしまうものです。結局、予備がないと困ります。ライターも気を付けないと高度、風、濡れで使えない事も。私は点火装置が付いていないバーナーばかりで、高所、低温でも火花が散るフリント式（特にジッポ）もしくは軽さで防風、防水マッチ。趣、信頼性もあっていいですよ。