長崎から福江島へ渡り、福江港周辺には五島うどんの店は見当たらず、出会う人たちに五島うどん情報を色々聞いてわかったのは、五島うどんは上五島と皆さん言いました。福江ではうどんは食べないで、上五島へ行ってからお食べなさいと。その上五島は五島列島の北部、十字架のような中通島。製麺所、うどん店が集中しているらしいこと。その中通島へ渡った3日目。この日は晴天。福江港からいくつか島を通過して中通島の奈良尾港から上陸。うどん店が集まる島の中央であり、レンタルスクーターのある有川へバス。そのあとは原チャリでうどん店と中通島をめぐり、途中で宿なりキャンプできるところを探す予定でした。
乗船前に福江フェリーターミナルの立ち食い五島うどん食い亭で朝食。わかめうどんを注文。すぐに出てきました。麺が細く、おつゆは透明で色は薄い。湯でおきの麺ですが、ツルツル。あごだしのおつゆも地元神奈川で味わうお汁と違っておいしい。これが立ち食い五島うどんかぁ。期待が高まります。
旅のくふう:朝ごはん、昼ご飯、晩ご飯の入手
旅先では早朝から開いているコンビニすらないこともあり、朝ごはんが確保できない事もあり得るので、店を見つけておくのが意外と重要。あさイチの移動は遅れると影響も大きく、ひもじい思いをしながらの移動は辛いですよ。過疎地域通過時の食事も同様。調達がむつかしそうなら非常食を持っておいて保険を掛ける。車でドライブだから大丈夫と軽い気持ちで回った沖縄本島北部は集落自体が連続して消滅していて、コマッタ(笑) 食事ができる店、食料を買える店があるのか、現地まで来て探すのは結構厳しい。とりわけ地方の私は旅の時は食事からプランを決めることが多いです。そうすることで天気が悪くても名物が食べられるし、名物の近くの名所が効率よくみられるから。列車、飛行機利用の場合は駅弁、空弁をチェック。車窓を眺めながらの弁当と地酒は旅ならでは。大好きです。あと、甘いのがお好きな方は和菓子店がおすすめ。土地の銘菓をひとつふたつ買うと、小腹がすいた時や食事にありつけない非常時に助かります。また、店員さんに銘菓の歴史が聞くと、特産品や歴史の話と結びついたりして面白いですよ。五島の旅ではかんころ餅、ハッチカンカンがそれに当たりました。
昨日登った鬼岳が船上からきれいに見えました。一面の草原というか、芝のような珍しい山で、外からどう見えるのか気になっていました。朝から好天で波も静かでした。
今日のスタート福江島は一番下。中通島の南、奈良尾港から上陸(時計マークで見にくい)、島の北側の有川へ移動。有川からは原チャリで泊るところを探しつつ、北へ細長く伸びる海岸を走って日帰り温泉に行こうかなと何となく決めてました。翌朝は東の平島手前の岬へ朝日を見に行く。
福江港から奈良尾港までは一時間ちょっと。奈良尾港は福江港と比べると小さく、いかにも離島に来ましたーという感じ。奈良尾港には足湯があり、地図を片手に足湯。地元の人とご一緒する。奈良尾の集落を見て、有川へバスだなーとひとまずバス停にデカいリュックを置いて時刻表を確認したら…しまった!今日は土曜日で夕方までバスがない!やべーw
今日はどちらへ?有川?乗っていきません?
振り返ると足湯でご一緒したご夫妻がそこに。奈良尾集落はあきらめ、速攻でお言葉に甘えました。ありがたや~ 旦那さんは船乗りで日本の港をめぐって帰ってきたところだったそうで、色々な港町のお話を伺いつつ有川へ。思いのほか山道です。クネクネアップダウンありまくり。原チャリで回るのはかなり厳しいよとオヤジさん。有川周辺でおすすめのうどん屋さんを奥さんに教えてもらって、有川到着。いやぁホントに助かりました!
思いのほか早く到着して、原チャリレンタル時刻まで早く、ちょうどいいところに有川港の見えるコーヒー専門店カトーコーヒーへ。聞いたばかりのうどん店を地図で確認。お、コーヒーがおいしい。明るく白木基調の店内も心地いいし、自家焙煎でこだわりのお店でもあるようです。のんびりしすぎるところでした。
原チャリレンタル店はすぐそこでした。川竹マリンサイクルは私がネットで見つけることができた唯一のお店。バイクは視点も高く、小回りが利いていいんです。それに、安い(笑) レンタルバイク店は昔はCDショップだったようで、懐かしい演歌のカセットテープも並びます。おばちゃんにお勧めのうどん屋を聞くとアツく色々教えてくれました。
港からすぐの はなまさ
バイク屋のおばちゃんと奈良尾から乗せてくださったご夫妻おススメのお店。
お目当ての地獄炊きを注文。カセットコンロでぐつぐつと目の前でゆでて、鍋からそのままいただく。あごだしに小葱と生卵に鰹節に醤油のふたつの味が楽しめるのよと明るいお姉さん。
麺がちゅるんちゅるんでしっかりとしたコシで、あごだしがうまいっ‼はなまささんは製麺屋さん直営で、面が半生で提供できる数少ない店だそう(明るいお姉さん談)。いやあ、もううまくってズビズバいただきました。生卵は卵かけご飯のアレで、更に卵でのど越しがよろしく、鰹節ブシテイストもイイです。家に帰ってから真似してやってます。立派なお店でうどんがホント美味しかったので、気になるメニュー、五島牛のビーフカレーを追加。モー、深みのあるコクがたまらんかった。
午後に続く