うどん。好きなんです。
讃岐うどん、五島うどん、吉田うどん…やっぱり現地で食べるのが一番。
名古屋の味噌煮込みうどん、行ってきました(^^)
エスカは名古屋駅と、バスターミナルに面した地下街でアクセスが抜群に良く、名店揃いだそう₍同行の旅の達人チンさん談₎。全国チェーン店に侵食されていないから、旅人には嬉しい。矢場とん、寿がきや、名古屋喫茶にひつまぶしも楽しめます。
名古屋味噌煮込みうどんは、ワタシの住む神奈川県西部では、お店、あるのかな?というくらい馴染みがないうどんです。そんなビギナーに間違いないのは老舗の有名店ということで、チンさんは私を名古屋駅地下街、エスカの山本屋本店へ案内してくれました。
ネットで調べました。「味噌煮込みうどん」で検索。まとめ記事、レシピ以外で一番最初に出てくるお店のオフィシャルホームページ。すごいネ。
山本屋本店は老舗
山本屋本店は明治40年創業。明治40年…1907年。日露戦争後の恐慌、足尾銅山労働争議…歴史の教科書で見たっけ。キリンビール、日清紡も同じ年の設立だそう。100年を超える歴史とはスゴイ。
広々したエスカを歩いて、落ち着いた外観の山本屋本店。店内は、ほぼ満席(平日の13:30ごろ) 早速メニューを見る。名古屋コーチン、豚肉、海老天入りもありますが、シンプルな味噌煮込みうどんとごはんを注文。
先に漬物が登場。のちにお盆に蓋の付いた土鍋とごはんが来ました。
取り皿になるという、穴のない土鍋の蓋を開けると…
ぐつぐつぐつ!沸いている~
味噌の匂いがあがり、思わずゴクリとつばを飲み込みます。茶褐色の味噌がまだほのかに沸き立っていて、白濁した生卵の淵が揺れてるほどアツい。うどんはそれほど太めという感じはないな…とつまんで口に運ぶ。
味噌煮込みうどんの衝撃
ン⁉ 唇に触れた瞬間、違和感を感じながら、咥えるように麺を食べる…
硬いんですよ…これ、まだ煮えていないよ…というレベルでしょう。 アレという顔で、ひとまず箸で持ち上げたうどんを食べる。味噌の味が少し酸味があるけど、きつくなく、くどくもなく… 地元赤味噌にかつおだしの旨味が効いた味噌だしはウマい。
麺がねぇ…もぐもぐもぐ…モチモチはしていない。粘らず、ゴワゴワもしていない…
こういうモノ…? なのね(笑)
まずはね、食べてみる事。違和感があっても、初めての食べ物は素直に食べる…ホヤは夏の仙台で3軒ウマさがわからなかったし…。
あ、麺の、小麦の味がして、ほのかに塩味と甘味が味噌の味をオーバーラップしてくる…ゾ!もぐもぐ…ずずず。ウマい(笑) ニヤリとするチンさんと目が合う。
硬さは吉田うどん>味噌煮込みうどん
硬いうどんで思い起こすのは富士の吉田うどんです。この味噌の煮込みうどんは、あそこまでは堅くない、太くない。けど、これは関東のうどんで言ったら硬い。だからと言って、吉田うどんに似てるとも言い難い…。おつゆがだいぶ違うから、そう感じるのかな…?
味噌煮込みうどんの麺は、おうちで作る乾麺のうどんの茹で途中の麺₍10分ゆでる5分くらい)って外側が透明でモチっとしてて、中側がまだ白いですよね。その中の白いところだけ食べる感じかなぁ…
でも、うどん断面全部がそんな感じ。つまり…こういう麺なのだとモグモグして悟りました。どうしてこんな麺なのでしょう?味噌の味と、モグモグしてからくる麺の味のハーモニーがウマいです。歯ごたえよく、食べ応えあり、初めに直感的に感じた違和感は忘れ、味噌煮込みうどんにハマりました。
ズルズルというより、エイ、エイと口に運ぶ。
ごはんとの相性もいい。味噌の汁をオンザライス。ネギや油揚げの風味よし。そこに土鍋の余熱で半熟になった卵の黄身をすくってトローリと纏わせて、レンゲでコメと和えれば、これは究極のぶっかけごはん。なんなんだこの味噌の汁…味噌が違うの??たまらん。おかわり可能という漬物もあっさりと自然な味でお口スッキリ。ウマいです。
ふるい土鍋も特徴
麺、しる、ごはん…徐々に山本屋本店噌煮込みうどんってヤツが馴染んできました。土鍋、よく見ると古い。淵が欠けて黒々しているところもあり、歴史を感じる器です。特注で作っている土鍋だそう。この土鍋君、テーブルに運ばれてからも熱を蓄えてくれているおかげでか、うどんが、後半柔らかくなった気がします。もしかして、そういう料理?一杯でいろいろ楽しませてくれるなぁ。
輝く名古屋コーチン、エビ天などのトッピングなしの最もシンプルな味噌煮込みうどんでしたが、本当にウマかった。
こりゃぁ本当に、名古屋まで来た甲斐があった。
次回はエビ天が乗っているのとか、九条ネギ&キツネもイイかも。でも、名古屋はカレーうどんも有名らしいので、この味噌煮込みうどんの老舗、山本屋本店のカレーうどん鯱市で名古屋カレーうどんが食べたいな。ホームページのこだわりを見ると、麺、ダシは同様みたい。うん、気になる。
一方で、ネットでヒットする 山本屋総本家の存在₍大正14年の創業)、立派な老舗ではない庶民の味噌煮込みうどんも気になる。また名古屋を訪れていろんなうどんを食べてみたい。きしめんもあるはず。
ターミナル名古屋 エスカへ寄り道
前回、名古屋ー京都ー大阪とひとり旅した時は夜行バスで名古屋でした。朝ごはんに老舗喫茶コンパルでエビフライサンドがウマかった。今回の旅で、名古屋は独自の味がある地域だなと思ったので、ぜひ、寄ることをお勧めします。
なにしろ名古屋は新幹線、在来線、高速バス、船と名古屋は交通の要所。次回、西へ向かうときは名古屋経由にしようと思います。駅地下のエスカには名店ぞろい←お店リストです。JRなら電車で100キロ超えれば途中下車無料もありますし、いかがです?
うどんの旅は面白い
うどんって、面白いなぁと今回も思いました。本場の讃岐うどんでハマって、宮崎のゆるいうどんに心癒され、五島うどんの五島列島まで船に揺られて行って、ちゅるちゅるの麺とアゴダシつゆに衝撃を受けたのですが、今回は新幹線で小田原からたった1時間ちょっとで同じくらい衝撃を受けました。
モグモグ日記うどん関連ブログ←梅田、五島列島、富士吉田、昭和自販機うどん…意外とうどんがたまってました(笑)
基本、小麦粉と塩と水だけで生まれるのに、なんでこんなにも違いがあって、おいしいのか。おもしろいなぁ。次は博多へ行く予定。博多のうどんも特徴があるらしく、とっても楽しみ。