呉記怪味面
四川料理の味、麻婆豆腐の麻辣はイメージできましたが、怪味ってどんな味だろうと成都に行く前から気になっていました。その怪味は成都が発祥であり、その怪味の麺、「怪味麺」発祥の店へ珍さんが連れて行ってくれました。
椒香牛肉面を食べたお店同様、真冬でも全開です。成都の麺屋さんなど個人店の食べ歩きは防寒してお出かけしたほうが良さそうです。
メニューは怪味麺、海味麺…とそれほど多くない。右の看板は成都で30年の老舗…的なことでしょうか。 注文は怪味麺、海味麺の小サイズをひとつずつ。
怪味面と海味面
外気の寒さを感じつつ、壁を眺めて数分。来ました。赤と白だ…。私が怪味面、珍さんが海味面から取り掛かる。
怪味面は見るからに辛そうだ…が、
旨味がゴン。意外に辛くない。なんだこの味?それほど辛くない、それほどしょっぱくない、のっているのはピーナツ、マッシュルーム、薄切りのバラ肉…その辺がスープと関係あるのかな…?酢の香りはするけどそれほど酸っぱくはない。なんだか甘みもする不思議というか、謎な味…それで怪味か…なるほどなネーミング。ズバズバ食べられるけど、私には説明できないうまいしるでした。
海味面も謎な
向かいではスープの出汁にも敏感な珍さんがなんだ?なんだ?なんだ?と首をかしげて海味面を味わってました。チェンジして食べさせてもらいましたが、怪味面だけでなく、海味も不思議。怪味面が「怪しい」なら、海味は「海」海は潮味に私は感じましたが、海をまじかに生活するワタシの慣れ親しんでいる魚介スープとは違う謎のスープ。 成都は海から遠く離れたチベットの東の盆地。海の味イメージで作られたのか、乾物など?海のもので作られたのか…?
美味四川サイトにこちらの怪味面のことが取り上げられていました。
もともとお客さんは肉のそぼろを載せた麺を注文していたようですが、店主は間違ってシーフードと肉のそぼろ混ぜた麺を出してしまった。 お客さんが食べたところ、おおー!なんだこれは美味しい!!味は奇妙、麻辣味とシーフードの味が合わさってうまい!店主はこれを怪しい麺と名付け、庶民に親しまれる「怪味麺」が出来上がりました。なお、この店のシーフード味の海味麺もおすすめです。あっさりとしてるがコクがあり、成都の辛い麺に飽きた時、最適です。
こんな味があるんだなぁ…おいしいものが沢山ある街では新たな食材、組み合わせでドンドン美味しいものが生まれていくのかもしれないなぁ。