ワタシの身の丈にあったお店というのはこういうお店。しみじみズバズバ啜って参りました。
雨混じりでも並ぶ三憩園族
人気店なので、土日はいつも満席。今日は土曜だが、雨だからさほど並んでいないであろうと出かけたのでした。
しかし…小雨になって出かけたのはワタシだけではなかったようで、店先には3名。読みが甘いというか、さすがの三憩園。
伊豆ナンバーが行儀よく駐車場の空きを待ち、ハシゴを載せた働く男のハイエース、ライトバンが複数往来。
パタパタと出てくる店のおばちゃんに「また来るわ!」たしかに、ここで飯食えば、気合い入れて働ける。力仕事ならなおさらだ。土曜の仕事ご苦労様です。
三憩園メニュー
三憩園をあきらめた兄さんらがどこに向かうのか気になったころ、店先でメニューを渡されて注文を考える。
今日はワンタンメン♡
今日は肉よりワンタンワンタン♡てゅるっと飲みたい。 チャーシューは食べたいけど、チャーシューワンタンメンにするほど今日はチャーシュー熱は強くないので、ワンタン麺。
三憩園は基本、普通の店の大盛が普通サイズ。前回のチャーシューメンもノーマルで満腹でした。ゆえに、ライスを頼むことは今までなかったのですが、ライスとワンタンの共演は間違いない。お腹は空かせて来たけど、食べきれるのか?着席するまで悩みました。
熱気ムンムン
店内は席の間隔がコロナ対策で今までより広いが、いつも通りの熱気。おばちゃんたちが大将を中心によどみなく動いています。カウンター、茹でを取り仕切る大将の目の前のアリーナ席に着席。この席ではライスを食べないわけにはいかない。ライス追加!いや、普通ライスが普通ではない可能性も高いので小ライスで。
カウンターで目前の大将の背中を眺めて待つ。
麺をわしづかみして大きな茹で釜へ。そりゃあ量、多いよな(笑) どんぶりへ小田原系ラーメンの儀式というべき白い粉をスプーンでリズミカルに入れ、小休止。
麺をかき混ぜて、数えられたワンタンを茹で踊る麺の上にばら撒く。どんぶりにスープを入れ、味見。毎回、味を確かめている事にオヤジさんの真面目さを感じます。
そして、長い麺を片手の浅いザルで器用に救い上げて湯切り、手早く薬味を載せて完成!
どん!
三憩園ワンタン麺小ライス
ワンタンは麺と共に茹でられるため、麺中に埋没しております。チャーシューが二枚、三つ葉にメンマ、ネギに海苔。それらを覆う熱い厚いアブラ。
ドンブリの肩にグラデーション
雄々しさを撮るべく俯瞰で捉えた結果、アブラがどれくらいの厚さか、レンゲ、どんぶりの肩に色の違いで写っておりました。
黒色のスープと、透明のアブラ層で色が違う為、ドンブリのスープ面との接触部に透明なリングが見えます。
このアブラがラーメンに蓋をするので、最後までアツアツであり、冬は麺を持ち上げた所からのみ湯気が上がる現象が確認されます。
ふーふーふー!ズーズー!
濛々と湯気立てる麺を吹いて喰らうワンタン麺。力強い醤油が中太ちぢれ麺に絡み、油層に浮いた刻まれた三つ葉が、ネギが麺と共に口内へ送り込まれ、実にマッチ。
たおやかなるワンタン
ひとつ、ふたつとレンゲで掬っては平らげて思う。
テロっとしていながら茹で崩れていないアナタ。レンゲにキラリと光るアブラ美しく、スープに負けない餡を秘め、たっぷりと力強いスープを含み、てゅるりというノド越しに恍惚と目じりを下げると、スッと三つ葉の残り香…ええ。実にエエ♡
あぁ…これをコメに載せたい…大人として、いけない事かもしれんが、スープの滴るワンタンをご飯に載せて、レンゲでチャカチャカ音をさせて掻き込んだら…
こっそり左右を見て…
私は間違っていなかった。
難なく小ライスも完食。三憩園ワンタンライスは最強です。途中でスープひたひたの海苔、三つ葉、刻みネギを浮いた油と共に足すと粋な味変可能。ワンタンは最終的にいくつ入っていたのか…うれしいほどに麺の間から出て来てくれて、数え切れませんでしたが、6個以上は間違いないです。
その日、夕方まで前かがみがきつく、夕食は必要ありませんでした。麺半分50円引きもあります。恥ずかしくありません。皆さんもご自重、ご自愛ください。