夏の縦走をしたい。食料をどうするか。悩みませんか?ソロで出来るだけ軽く、炊飯ができないのか考えた結果、百均のパウンドケーキの型Sと固形燃料にたどり着き、今日はその実験炊飯です。
炊飯に必要なモノ
鍋にフタ、火と鍋を支えるゴトクが最低限必要な道具ですね。
ワタシ、色々な鍋で炊飯してきました。丸クッカー、メスティン、使い捨てアルミ鍋焼きうどん、飯盒…。火はガス、アルコールストーブ、焚火かな。
経験から軽く軽くと考えて行き着いたのがコチラ↓
アルミ素材と固形燃料。結果、全て百均😁
鍋→パウンドケーキの型S
使い捨てアルミ鍋での4人分の炊飯経験から、使い捨てのアルミ素材を選ぶ。ソロでお皿としても使いやすいし、メスティンにすぽっとハマり、パッキングもしやすい。
パウンドケーキの型Sは4枚入って1パック。一合の炊飯にはSかMか…ちょっと悩んだが、まずはSで試すことにしました。
フタ→BBQアルミホイル
フタにはBBQ用のアルミホイル。通常のホイルより厚く、強い。普通のアルミホイルでもいいかも?
火→固形燃料
ガスを使うなら、ガス缶とストーブが必要になる。ストーブは25gなんて軽いモノがあるけど、ガス缶は200g以上。一個20-30gの固形燃料で炊けるなら最強のウエイトパフォーマンスを誇るハズ。
ゴトク→オイル受け皿
オイル受け皿を折って、上向コの字型でパウンドケーキを持ち上げ、その下に固形燃料の作戦。
パウンドケーキSの長辺の長さがほぼオイル受け皿の短辺と同じだったのが決めて。風防として使う天ぷらガードだと厚み不足でコメ一合の荷重には耐えられないと想像。
オイル受け皿のハジをトラス構造チックに折り曲げて強度を補う。
お米は無洗米一合
200mlのカップならコメ180mlラインと、200mlの水。割合は結構重要。同量にすると水が少ない分、やや硬めの仕上がりに。カレーや炒飯には向くけどね。
パウンドケーキの型に計量したコメと水を入れて作業に入る。実際、最低30分は浸しておきたいですね。
ゴトクを作る
長さが同じになるように何となくフリーハンドで折る。コシのあるアルミ厚なのであまり神経質にならなくて良い。
パウンドケーキ型を載せてみると、少し火との距離が近い気がするが…火が消えなければいいだろうと突き進む。
アルミホイルでフタ
エイッと切らないとBBQアルミホイルは切れない。箱にギザギザの歯が無いのです。ハサミで切ってくださいとある。それだけの強度は工作には向いています。あ、料理だった。
蒸気を逃さぬよう、パウンドケーキ型のエッジを巻き込む様にニギニギ。
しっかりとパウンドケーキ型側面を平らにしないと、オイル受け皿ゴトク君が支えてくれなくて、中の水がこぼれ、テキトーに追加(><)
ちと、無理があるかなぁ…と思いつつ、今日は実験なのだと突き進む。
パウンドケーキのハジにオイル受け皿のハジがかかる様に曲げ、カポっとハマって一安心。アレ、固形燃料が横から入らん😅
楽しい試行錯誤。火が灯り、一安心。
あとは固形燃料に火力調節も無いので、待つのみ。
缶詰を温めて一杯やる。
そして、あっけなくこうすればよかったというアイデアが降りてきた。
パウンドケーキの型がゴトクにもなる
パウンドケーキの型をこうしたらゴトクじゃん!↓
鮭の中骨はスグに温まる。火がもったいないので…
缶詰温めて熱燗…
…酒屋のビールケースにベニヤ板、ストーブの鍋で缶詰とワンカップ温めて、オヤジと寒いねぇー…角打ち、しばらくやってないな
自宅の窓際で角打ち。
缶詰、鮭の中骨の水煮が適度にウマイ。旨すぎない。何か足らない様な、でもこのまま呑んでしまう立ち飲み。
いつもの作業台でひとり酒屋の気分…
コメの炊ける匂いがしてきましたよ。
湯気が上がり、順調なようす。
徐々にアルミホイルが膨らんできました。
もう1合燗して、中骨を啄む。
ツマミの減りが遅い。いつもならなにかと作っては呑み、作っては呑むのに…。ある意味ヘルシー。
おこげの香り…そろそろ火から降ろすか。
固形燃料の放置で自動炊飯はリスキー
おこげの香りがしてから約1分がワタシ的に好きなおこげ具合。火から外して…アレ?だいぶ固形燃料が残ってる。
半分より多く残ってます。コメはタオルに包んで蒸しました。
炊飯初心者には放置でイイと聞けば、やってみようとなると思うのですが、おこげの香りしたら火から下ろさないと焦げますヨ。
オイル受け皿風防効果?超低燃費炊飯
蒸らしの時間。けっこう待ち遠しい。山ならもう一つオカズを作る時間。今日は酒ですが(笑)
…飯盒より美味しく炊けた
…驚くほどおいしい。飯盒で炊いた時よりはっきりとおいしい。ある意味、何か自信をなくすほど。
コメがおいしいとオカズが要らない。自宅でそうなるとは思わなんだ(笑)鮭の中骨もさほど必要としないでほぼ一合食べてしまった。
残った固形燃料を軽量
残った固形燃料の重さを測定。あまり細かくないキッチン秤で計量したら15g位。たしか25gの固形燃料のハズ。ラスト一個は鮭と熱燗で燃え尽きてるので検証できない。
そう、缶詰やるのに後から、パウンドケーキ型の変形ゴトクで缶詰載せて、点火して、熱燗して、炊飯より先に燃え尽きてる。
この違いは…固形燃料の上面と鍋底の距離。あまり離さない方が燃費がいいって事か? 次回はパウンドケーキゴトクのつもりでいたのですが、この低燃費さにオイル受け皿加工ゴトクはやる価値は大いにあると思われます。
美味しかった!ごちそうさまでした!