越前のご当地グルメってご存知?越前そば、ボルガライス、武生駅前中華そば、ソースカツ丼…高級な魚介類とは違う、庶民の愛する福井グルメを堪能してまいりました!新幹線に特急を乗り継いで食べに行く価値はある、そこでしか食べられないおいしさにあふれていました!
福井グルメ3大名物が一度に食べられる武生の江戸屋
朝、小田原から新幹線で米原。琵琶湖を北上するにつれて雪が増え、越前手前では完全な雪景色。
ずいぶん遠くまで来たのだなぁと車窓から思う。最終目的地は金沢であったが、昼飯のために武生駅で途中下車。雪はあまり残ってはいないけど、やはり寒い。斬るような寒さに凍えつつ、タクシーで江戸屋へ。
金沢へ行く途中の昼メシを何にするか、探していた所にヒットしたのが上の江戸屋さん。福井名物のボルガライス、越前そば、武生ラーメンがセットで食べられるという。
福井県が全くの初めての私には実に魅力的で、100キロ越えの乗車券の途中下車を活用し、江戸屋を目指したのでした。
武生に来たらボルガライス!
強烈に目を惹くイラスト垂れ幕にお迎えされました。ボルガライスってなんだ?ヒビキは洋食ですが、暖簾にはうどんの文字。
落ち着いた店内は、暖簾のうどん通りのうどん屋さん。
福井のグルメって?
日本海の越前ガニ?そのくらいしか思い当たらないが、このお店でカニが出るようには見えないし、3大グルメだから、少なくともあと二つはあるはずなのだが…。
さっそくメニューを手に取り、お目当てを見つける。
ご当地3大グルメをひとりじめ!
メニューが光ってしまい、見にくいのてすが、右上から
越前おろしそば
ボルガライス
たけふ駅前中華そば
これらが、福井県越前市民熱愛グルメ、ひみつのごちそうセットの内容です。迷わずに注文!
さあ、コレがごちそうセットです!
江戸屋 越前市民熱愛グルメ ひみつのごちそうセット
サイズ感が伝わりにくいかもしれませんね。お盆のサイズは一般的で、ざるそばに天ぷら、蕎麦湯が載ってくるお盆が満載。3種類食べられるからミニ大きめの茶碗が三つかと思っていたら、全然ミニじゃない。キレイに盛られて、子供のころのお子様ランチ的な喜びを得ました。
越前おろしそば
まずは蕎麦から
上から、かつおぶし、ネギ、大根おろし、お蕎麦で、ぶっかけになっています。大根おろしがたっぷり。
普段のように勢いよくすすれない…少し太いし、コシが強めで歯ごたえというか噛み応えがある。
後で知ったが、この歯ごたえが越前そばの特徴のひとつだそうで、寒い冬でも蕎麦は冷たい蕎麦が基本らしい。
ズルズルとのどごしを楽しむのではなく、もぐもぐを食べるのが越前そばか。蕎麦の味、香りが楽しめ、大根でサッパリ旨い。
武生中華そば
黄金色の澄んだスープにストレートの美しい麺が漂い、ネギの青さが美しい。
澄んだスープは魚の出汁が強く、ラーメンスープというよりすまし汁的な旨さで、麺はスルリと吸い込まれて小気味よい滑り。噛んで食べる越前そばとの対比が面白い。しかしこの麺も麺が美味しい。お店のこだわりの小麦を使っているとメニューに書いていました。実においしい中華そばでした。これも関東では食べられない味です。
ボルガライス
どうです?見たことのないウマそうなヒトサラですよね?
カツにソースがかかっていて、その下にはオムレツ、素揚げのレンコン…
とんかつにデミグラスソースをかけて、オムライスに乗せたようにみえるが。。。それでは〇〇オムライスになるから、何か秘密がありそうだ。
カリッとしたカツをよけて、気になるソースのかかったタマゴの下にスプーンを入れる。すると、オムライスのオレンジのご飯ではなく、うすい焦げ茶色のご飯が出現。なんだこれは?
ややネットリしてる。パクリと茶色いメシを食べると…デミグラスソースの絡んだご飯、タマゴがマッチしてうまい。
今度はカツを載せてバクバク。そこにカツの歯ごたえ、香り、うまみがノッてうまし。洋食っぽいのだけど、蕎麦、ラーメンと続けて食べてもそれぞれ美味しく食べられるのはベースの共通点があるのかな?
ボルガライスがどんなものか、Wikipediaによりますと…
ボルガライスは、武生市内の洋食店、うどん店などでは定番メニューとして1980年以前からあり、地元の人たちにとっては当たり前の食べ物であった。
名前の由来や発祥店などについてはっきりとした事はわかっていない。名前はロシア西部のボルガ川流域の町でこの料理によく似た物を見たという情報から『ボルガライス』と名付けたといわれるが定かではない。他にはイタリアの地名に由来する説もある。発祥の店舗は『カフェド伊万里』、『ジャムハウス』、『江戸屋』が有力視されているが決め手は存在していない
おお。この江戸屋のボルガライスは発祥の一つに数えられるヒトツであったのかと帰宅後に知る。それにしても調理法も素材も書いていない。それぞれ違うということ?自由度が高い名物だなぁ。
江戸屋のボルガライスはとても気に入ったが、他のお店のボルガライスもぜひ食べてみたい。
日本ボルガライス協会 こちらのホームページが次回の旅に役立ちそう。
福井グルメ、しっかりと3つ味わえてシアワセ…。でも、キニナルのがひとつ。
福井ソースカツ丼
日本3大ソースカツ丼のヒトツ、福井ソースカツ丼が気になって、気になって、食べ切れるかなと思いつつ追加注文。
私、ソースカツ丼3大のひとつ、長野県駒ヶ根のソースカツ丼経験者なので、気になったのです。ちなみに3大の残りの一つは桐生のソースカツ丼。ソースカツ丼はシンプルながらもソースの地域性、肉の厚み、キャベツの有無…シンプルだが現地でしか食べられない。キニナルキニナルと同行者珍さんと話をしてたら、まだ列車まで時間があるゾ…ヘビーな揚げ物であるが、日本海まで来て食べないわけにはいかないと腹をくくったのでした。
いらっしゃった。
うどんはデフォルトでついております。うどんは同行者珍さんが担当。お盆の大きさは3大名物セットの時と同じです。
おおお!細か目な金色の衣を纏いて積み重なる山、その下にタレのかかったシロメシ‼
カツに厚みはそれほどはない、一口では入らない一口カツが山になって登場。奥にはコロンとしたモノがひとつあり、卵のフライであった。
いざ!
パン粉は細か目で食感はシャリッとカリッとの間。ソースの香りが同時に漂う。
ソースは関東のソースとは違う。甘さはあまり感じないが、ウスターソースしていないし、かと言って醤油っぽさも強くない。絶妙な酸味、香りを持ってカツとご飯をつないでくれる。コメの香りがまた合う。そして、米がウマい。さすが米どころ越前。どんぶりを抱えてメシを喰らう。ブログ記事を書いて思い出すのですが、コレ、どんぶり4つ目だよね(笑)
初めての福井ソースカツ丼テイストにパクパクとカツを二枚、三枚目と箸を伸ばし、卵フライもペロッと食べてしまった。食感がよくて軽い感じなのは揚げが上手だからなのかもしれない。
うどんは珍さんから少しもらったのだけど、つるりとして、お出汁がとてもイイ。珍さん曰く、絹のようなうどん。メニューにこだわりの小麦粉とあったことを思い出す。お出汁はボルガライスにも感じられたものと同じで、和のテイストはこのウドンツユからきていたのではとの解説を聞き、さすが珍さんだなぁと思い、武生駅へ向かった。
みぞれ交じりの武生の町はどんよりと少し暗い雰囲気に見えたけど、江戸屋から駅に向かうタクシーから眺めた街並みは名物を立て続けに平らげた影響か、趣があるように思えた。江戸屋…また行きたい!
実は江戸屋はこういうお店でもある↓
ブログ作成まで時間が空いてしまったが、振り返ると、実にパンチのきいたお店だったと思う。写真を見返すと、どんぶりの器も良かったのだなと思う。
越前みやげ
武生の後、金沢へ回って買ったお土産もあわせて次回ブログにまとめ予定