リアルに震えるウマい店。二宮の隠れた老舗 らーめん西海亭

いろんなラーメン店ができては新しい味で興味をひこうと、目を引く看板で、店構えで登場し、そういえば…もうないっけ?みたいな話がある一方で、20数年前からメニューをはじめ、店の時が止まっている店がある。西海亭₍せいかいてい)はホント、そんなお店。
街を歩いて小腹が空いて、ふと、思い出したのです。ここのコッテリらーめんを。
一方通行ゆえに…隠れた地元名店。
二宮町在住でも、中里のラーメン屋、西海亭を知らない人の方が多いのではないか…。最近できた業務スーパーの駐車場出口、 材木屋の並び、新幹線のガード手前。色あせた暖簾、大体明かりがついていない小さな店、西海亭。あそこは一方通行でなので通ったことのない人もいるでしょう。
あっさりとコッテリが選べるラーメン屋さんで、質素なコの字型のカウンター。オヤジさんが一人でやっている。駅から二宮高校への中継地にあるので、二宮高生なら知らない者はいないはず。学生大盛無料も手伝って、学生が夕暮れには多いが、ご長寿の姿も多いのです。ちょっと懐かしい感じがいいのかもしれない。

今日の来店は平日の2時ごろ。1月末なのに午後の日差し温かく、昨日はNHKで吾妻山の菜の花がニュースで流れて大変な賑わいでした。この時間なら吾妻山に登って中里口へ降りた人が小腹を空かしているかもしれないな…と思いつつ入店。
カラリ… お、誰もいない。 日を浴びて眩しいところから店内に入ると薄暗く感じるものですが、事実店内の灯りはついていなかった。入口向かいのカウンター席へ座る。コの字型の今や懐かしいスタイル。日差しを背中に受けて温かく、白いカウンターが眩しいほど。なるほど、これなら灯りはいらない。
こってりラーメンにチャーシューとゆでタマゴ
メニューはこんな感じでした₍画像借りてます₎

野菜こってりが昔から好きなんですけど、 最近、チャーシュー麺なんです(笑) チャーシュー200円に、ゆでタマゴ50円もつけてと。ハイと言って復唱するオヤジさん。ああ、しばらくぶりの来店だなぁ…店内を見渡す。
学生の頃はチャーシューは憧れ、タマゴより麺大盛だった。ココは学生証で大盛無料がうれしかったなぁ…って、二十数年前にリアルに来ていたことを思い出す(笑) そのころとこの店内も、メニューも変わらない…ノスタルジーっていうか、当たり前に昨日の様で、ガラス窓に映る自分とオヤジさんが老けたって感じ。

きたきた!独特の香り!コレだよと思い出す。とんとんとんとん…とチャーシューが円を描き、小高く緑がきれいなほうれん草、白身に黄身がきれいで小躍りしたくなる。麺はツルりとした中太かな。
ずばッ…ずばば
うん、ちょっとショッパイんだけど、しっかりとしたスープで、ウマいです。ずばずばと進む味。
チャーシューは脂身が付いてなくて、ほろりと柔らか。ボソボソじゃない、ほろりなんですよ。これ、オンザライスして、ちょっとレンゲでスープをおとしたらウマいでしょう。アブラが少ない蛋白質豊富なアスリートチャーシュー丼ですぜ。
ふと、しばらく食べていない「こってりの野菜」が懐かしくなりました。野菜がいためられて、こってりのスープに乗ると野菜の甘さが加わってウマいんですよ。
んーっ新幹線が来ました。ズン!間近の新幹線高架の音と揺れ、コレも西海亭の日常だった(笑)グラグラぐらぐら…ゆえに、西海亭は震えるおいしい店です(;^ω^) この揺れで、お好きな人は何両編成かわかるのかな…
次回はあっさり

あと、あっさりを…それこそ20年ぶりくらいに食べてみたい。若き日の私は物足らなくて、迷わずにこってり一本にしたんです。オッサンになってあっさりのおいしさがわかるようになったカモしれない(笑) 今日食べたこってりは相変わらずおいしい印象でした。だからこそ、あっさりを食べてみよう。
定休日 火曜+第3月曜 0463-72-6617
“リアルに震えるウマい店。二宮の隠れた老舗 らーめん西海亭” に対して2件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。