二宮の名産品 渡邊の落花生工場見学。うまさの秘密は手作業と?

今日は渡邊落花生に立ち寄ったところ、試食どころか、工場見学までさせてくださいました。関東大震災にも耐えた歴史ある工場で落花生のサイズ分け、炒る機械、炒りあがった豆の最終選抜も見せていただき、落花生の理解度が増しました。これだけやるからおいしいのか…

渡邊落花生 隣のトタン屋根が築100年
渡邊落花生 隣のトタン屋根が築100年の工場

お店に入ると、先客の方がお買い物中。いつもの味付き(殻から出した薄皮付きの落花生に塩味を付けたもの)にしようかなと思ったのですが、渡邊のバターピーナッツを食べたことがないのに気が付き、味付きとバタピーを100gずつお願いしました。

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上味付₍手剥き₎100g570円上バタピー₍手剥き₎100g520円

渡邊落花生 上味付と上バターピーナッツ
渡邊落花生 上味付と上バタピー

二宮町の落花生価格は大体100g500円強です。 スーパーでピーナッツを買うと何グラム買える?そう考えるのは無理もない。ワタシもはじめは高いと思いました。食べればわかりますけど、別物。変な臭いしません。最高級のピーナッツです。

渡邊落花生は味見ウェルカム
試食用がショーケース上に。ぜひ味見をして試してほしい

用意してくれている間に、渡邊さんの落花生が味が濃いと聞いて…などと店員さんとお話したら、

ウチが濃いのはマメが違う種類だからです

おお!そうなんですか。味付けではなく豆が違うと。秦野、平塚で栽培された半立ちという落花生の種類だそうで、二宮の他の落花生店は使用していないとか。

半立ちという品種は落花生の種類の中では収穫時期が遅いそうで、二宮の他の落花生店で新豆が並んでも渡邊さんはマメの収穫時期の違いからひと月くらい遅れるそうで、まだ?とよく聞かれるそうです。

どうやって落花生ができるのか、カラダにイイのコーナー
どうやって落花生ができるのか、カラダにイイのコーナー

へぇ~と興味津々にお話を聞いていたら…

となりの工場みていきます?

え?いいんですか?

渡邊さんは店舗の横に作業場の建物があって、端っこに何かの機械が置いてあるなぁと昔からガラス越しにみて知っていたのですが、落花生の製造現場をみせてくださるとは嬉しい限り。

梁の木材に歴史を感じました
ノスタルジックな工場

工場(こうば)には麻布の大袋が並び、天井のいかにも古そうな製材していない木材の梁が目に留まり、はぁ~古そうと眺めていたら、

工場は関東大震災を生き抜いた建物

ええ? 1923年(大正12年)ってことは…100年弱⁈ はっきり言えるのは関東大震災の時にはすでにここで落花生を作っていたからで、建物自体はもっと前から立っていたらしいという事。

渡邊落花生 奥がふるい分けの機械
渡邊落花生 奥がふるい分けの機械

ってことは落花生を日本初で栽培を始めたワタナベさんというのはこちらの渡邊さんなのでしょうか?

私は数年前から二宮の落花生店のお店ごとの違いがあるのかなと興味を持って食べ比べしていく中で、二宮小学校の高橋豆店のお爺さんに聞いた話を思い出しました。

お爺さん曰く、明治初期、二宮と大磯の間のワタナベさんが横浜で南京の豆を入手して育てたのが始まりとか…₍間違っていたらごめんなさい₎ 

その落花生始祖のワタナベさんはこちらの渡邊落花生のご先祖様なのでしょうか???

私に説明してくださっていた方は店主渡邊さんの娘さんで、今の二宮には大磯からこしてきたと聞いているから、親戚かもしれない…とおっしゃってました。

落花生の元祖はネットで調べるといくつか説がすぐに見つかります。いずれも二宮、大磯、秦野の3町に発し、時期的に明治初期、種は横浜で入手というのは大体一緒に思えます。

それよりも、自分好みのおいしい落花生を食べたいし、お土産を渡す人に合わせて豆屋を変えたりできたらと思うのです。

渡邊では大きいサイズの豆しか使わない

下に落ちたのが小さめサイズの中身₍なかみ₎
下に落ちたのが小さめサイズの中身₍なかみ₎

工場左にあるふるいの機械、天井からベルトが下りてどう動くのか見てみたいものでした。作業はマメの乾燥具合で朝昼夜、関係なく行うそうで、見学時間は静かな部屋でしたが、ふるいの機械はスゴイ大きな音らしいですから、動いているときは道から聞こえるでしょうね。

古いから落ちた小ぶりの落花生は中身、落ちなかったのが大粒で、殻のままの落花生になったり、中の豆を取り出して加工するのだそう。渡邊落花生で店頭に並ぶのはすべて大粒だそうです。

落花生の殻を割るのは手作業

殻付きの落花生以外の、味付き、バターピーナッツ、甘納豆、黒砂糖などは殻を割らねばなりません。それ、渡邊落花生では全部、手作業でだされたものだそうです。

一般的には落花生の殻は機械で割って身と分別し、ピーナッツに加工されるそうですが、機械で剥くと、マメに傷がついて味が落ちるのだそうです。特に油で揚げるバターピーナッツは差が出るとか。

こういうのを聞くとバタピーの食べ比べもしたくなる。いままで薄皮に塩味が好きなのでバタピーは食べ比べしませんでした。そうそう、バターピーナッツは揚げるといいますが、油は何ですかと聞いたら、お店ごとで配合が違うそうで、渡邊落花生では植物性のマーガリンも使うとの事。

ピーナッツが殻に入って地中から取れることを知らない人が多いでしょうから、この手剥きと機械剥きの違いはナニ?って感じでしょうね。どこかで手剥きと機械剥きの食べ比べできないかな…

落花生を炒る機械。足元にガス栓が見える
落花生を炒る機械。足元にガス栓が見える

道路際の外からガラス越しに見えていた機械は足元にガスの元栓がある豆を炒る機械。奥には殻付きを炒るドラム缶みたいな豆炒り器が並んでいました。これ、炒っているとき、いい匂いがするそうですよ。

炒った後も手作業チェック

豆炒り器の隣に小上りがあって、そこで女性二人が炒り終えた殻付き落花生、商品でいうと「いりざや」の山を手際良く分別していました。ちゃんと炒れているかどうかの確認と殻のキズや穴のあるものを除くのだそう。

手作業で最終チェックして「いりざや」完成
手作業で最終チェックして「いりざや」完成

興味深く見ていたら、ひとつくださいました。殻の割り方は知ってる?殻の側面のくちばしみたいな突起の下を押すとパカっと割れるのよと教えてくれました。豆の種類、半立ちは確かに濃い味でおいしかったです。

いつも封を切って口に放り込むだけでしたけど、何行程も人の手を経て、店先に並んでいるのだなとちょろっと見せていただいただけですけど感じました。

思いがけぬ工場見学で落花生の理解が深まり、よりおいしくいただけます。渡邊落花生さん、ありがとうございました。

二宮駅 ごはんと酒場コレクション

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